震災きっかけ、マシンガントーク腹話術師「F-1」グランプリ」企画
五十嵐聖士郎
阪神・淡路大震災で被災した地元に笑顔を、と腹話術を習い始めた女性が神戸で活動を続けている。震災後、毎日1時間の練習を重ね、覚えたてのネタを仮設住宅などで披露した。今月17日であの震災から27年。夢はふくらみ、腹話術でさらに笑顔を広げようと大会を企画した。
「あなたの心をわしづかみ! 情熱の福わ術師 やないあつ子」
やないあつ子さんの名刺には、元気なキャッチフレーズが並ぶ。「見た人に幸福になってもらいたいから『福(ふく)わ術師』。それに、あたしはそんなに腹から声だしてませんから」。隙あらば笑いを狙ってくる。
人形を操りながら口を動かさず発声し、人形がしゃべっているかのように見せる腹話術。始めたきっかけは阪神大震災だった。