閉店する本屋から女の子へ 意地で手に入れた「別冊フレンド」の行方

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若松真平
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 2021年末での閉店が決まっていた「那須ブックセンター」(栃木県那須町)。

 年の瀬と閉店準備で慌ただしい12月の店内に、1冊の雑誌が取り置かれていた。

 毎月13日に発売される、講談社の少女向け漫画誌「別冊フレンド」1月号だ。

 少年向け漫画誌の人気作「東京卍リベンジャーズ」とコラボして話題となり、なかなか手に入らなかった。

 店長の谷邦弘さん(65)が待っていたのは、毎月発売日に買いに来る小学生の女の子。

 定期購読ではなかったため、各店からの注文が殺到したこの号は那須ブックセンターへの入荷がゼロだった。

 それでも「おじさん頑張るから。何としても見つけるから」と約束していた。

 発売日から4日遅れで手に入れた、閉店する書店の意地の一冊だった。

    ◇

 女の子の連絡先は聞いていなかったが、そんなに広い地区でもない。

 知り合いが来店した際に、「入荷したと伝えといて」と頼んでいた。

 ちゃんと伝わっただろうか。

 もしかしたら、すでに他の店で手に入れているかもしれないな。

 そんなことを思いながら待った。

 残り10日ほどになったころ…

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