米議会襲撃から1年、全米各地で集会 「民主主義を守るために来た」

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ワシントン=合田禄、ニューヨーク=藤原学思
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 米議会襲撃事件から1年を迎えた6日、「民主主義のための祈り」と題した集会が米国各地で開かれた。

 襲撃事件の現場となった連邦議会議事堂前では6日夜、200人以上が集まった。臨時に設けられた演台に上がったハーパー・ホワイトさんは、民主党の下院議員のスタッフとして議会内で働いていた昨年1月6日の様子を振り返った。議員と別れて1人になったとき、群衆が押し寄せ、事務所に鍵をかけて1人で3時間閉じこもったという。

 窓のブラインドの隙間からのぞくと、乱入する暴徒たちが見えた。銃声が聞こえ、外部からドアをこじ開けようとする気配が続いた。夕方になってようやく、議会警察にエスコートされ、外にでることができたという。

 ホワイトさんは「怖かった。それでも、私たちの仕事を妨げることはできないし、弱い人のために働き、正しいことをすることを誰にも邪魔させないという決意を再確認するのに事件は役立っている」と語った。

 集会に参加した元大学教授のリンダ・バリさん(74)は1年前の事件は自宅のテレビで見ていたという。それでもこの日、事件を思い出すと涙が出てきた。「涙が出てくるなんて思っていなかった。ここに来たのは、民主主義を守る人たちを手助けしたいから」

 NGOで働くジェイミー・デマルコさん(29)も当日は自宅のテレビで襲撃事件を見た。「脅威は終わっていない。この国にはまだ、私たちの民主主義を終わらせようとする人たちがいて活動している。それを止める努力をする必要がある」と話した。

「民主主義は危機的状況」

 ニューヨーク(NY)の集会に参加した市民は、米国の民主主義が危機にあると強調。今後の選挙の行方を心配する声も聞かれた。

 気温2度のNYの公園には6日昼、市民ら40人ほどが集った。《民主主義を守るため、私はここにいる》。マスク姿のモリー・アーリソンさん(68)は、手書きのそんなメッセージボードを持参した。

 民主党員でも共和党員でもなく、無党派として有権者登録し、毎回悩んで投票してきた。だが、1年前、そうした「一票の重み」は軽んじられた。

 「選挙は盗まれた」と主張する暴徒たちが、連邦議会議事堂に侵入。5人が亡くなり、140人以上の当局者が負傷し、725人以上が逮捕される事態に発展した。

 「暴動に参加した全員に責任がある。ただ、彼らをとてもかわいそうだという気持ちもある。彼らは誤った信念に基づき、『立派なことをしている』と信じ込んでいた」

 アーリソンさんは米国を修復するため、地域社会に根付き、信頼される情報源の存在が必要だという。「広く反証されている誤情報を信じるひとがたくさんいる。民主主義は危機的状況にあると思う」

「暴動、数年のうちに起こる」 57%が回答

 集会に参加したキャロライン…

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