「東京リベンジャーズ」×政府、18歳成人を広報 4月から引き下げ
人気アニメ「東京リベンジャーズ」とタイアップした政府の広報キャンペーンが7日、始まった。「18解禁 新成人たちよ、未来をつくれ。」と銘打ち、この4月から成人年齢が18歳に引き下げられることを若者に周知するのが狙い。アニメのキャラクターが登場するテレビCMやウェブ動画も作製、公開した。
週刊少年マガジン(講談社)に連載中の漫画が原作で、昨年放映されて人気を集めたアニメが政府の広報役になった。
ウェブ動画は、「成人になってできること」「18歳でしてはいけないこと」など、成人年齢の引き下げによる変更点や注意点のほか、新成人の親世代向けのものを含めて5編を作製した。ユーチューブやツイッターなどに広告として配信する。また、18、19歳を対象に成人となる「決意」をツイッターで募集。「#18解禁決意の旗」を付けてツイートすると、「リベンジャーズ」のキャラクターからのメッセージ動画を視聴できる。
成人年齢の引き下げは2018年に成立した改正民法の施行によるもので、1876(明治9)年に20歳と定められてから初めて。すでに18歳に引き下げられた選挙権年齢などとあわせ、若者の社会参加を促す狙いがある。
飲酒、喫煙は20歳のまま
4月以降は18歳以上なら携帯電話の購入や各種ローンの契約が1人でできるようになる。一方、保護者らの同意がない契約を取り消せる対象でなくなるため、若者の間で消費者トラブルの拡大が心配されている。飲酒や喫煙のほか、競馬、競輪、競艇は20歳以上が維持される。
古川禎久法相は7日の記者会見で、「環境整備の取り組みは成年を迎える若者が安心して社会に羽ばたく基盤をつくるうえで極めて重要。施行までの総仕上げとして様々な施策を推進していく」と語った。(伊藤和也)
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