北朝鮮が北京五輪の不参加を表明 コロナと「敵対勢力の策動」理由に

ソウル=鈴木拓也
[PR]

 北朝鮮オリンピック委員会と北朝鮮体育省は、2月の北京冬季五輪パラリンピックへの不参加を中国側に通知した。朝鮮中央通信が7日に伝えた。北朝鮮の駐中国大使が5日、不参加を伝える書簡を中国国家体育総局に渡した。新型コロナウイルスの流行や「敵対勢力の策動」を理由としている。

 国際オリンピック委員会(IOC)は昨年9月、新型コロナ感染のリスクを理由に東京五輪に参加しなかった北朝鮮に対し、今年末まで五輪参加資格を停止する処分を出していた。IOCは、出場権を得た北朝鮮選手の出場可否は今後検討していくとしていたが、韓国政府関係者によると、出場権を得た選手は1人もいないという。

 朝鮮中央通信によると、書簡では不参加の理由を「敵対勢力の策動と世界的な感染症の大流行によって大会に参加できなくなった」と説明した。「敵対勢力」は米国などを指しているとみられる。

 また、政府関係者の参加を見送る「外交ボイコット」を決めた米国を名指しし、「成功裏の開催を阻もうとする米国と追従勢力の反中国陰謀策動がより悪辣(あくらつ)になっている」と指摘。このような動きは「国際オリンピック憲章の精神に対する冒瀆(ぼうとく)」と批判し、「中国の国際的なイメージを傷つけようとする卑劣な行為に断固反対し、排撃する」と強調した。

 中国に対しては、「中国の人民と選手が(中国共産党の)習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)と党の周りに一致団結し、あらゆる妨害策動と難関を退け、大会を成功裏に開催すると確信する」などとエールを送った。(ソウル=鈴木拓也)

北京オリンピック

北京オリンピック

北京オリンピックの最新ニュース、選手や競技情報はこちらから[記事一覧へ]