英、水際対策を緩和 連日15万人以上の市中感染で「効果は薄れた」

新型コロナウイルスオミクロン株

ロンドン=金成隆一
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 英政府は7日から、新型コロナウイルスオミクロン株の感染拡大を受けて導入した水際対策を順次緩和する。連日15万人以上のペースで市中感染が進んでおり、効果が薄れたとの判断に至った。旅行業界への打撃を緩和する狙いもある。

 人口の8割超が住むイングランドでは7日午前4時(日本時間同日午後1時)から、ワクチン接種を終えた人や18歳未満の人には渡航前の検査の陰性証明を免除する。海外から入国後の自主隔離も不要となる。さらに9日午前4時(同)からは入国から2日後までのPCR検査を簡易検査で代替できるようになる。政府は昨年11月下旬、オミクロン株感染が国内で初確認された直後、水際対策を強化していた。

 ジョンソン氏は5日の議会で「特定の対策が当初の目的を果たさなくなれば、中止する」と宣言。「オミクロン株が蔓延(まんえん)する今、水際対策が感染増を抑える効果はもはや限定的で、一方で旅行業界には大打撃を与え続けている」と説明し、緩和への理解を求めた。「バランスのとれた」手法と繰り返し訴え、新型コロナと「共存する道」(4日の会見)を模索する姿勢を強調した。

 英国では先月29日以降、1日当たり新規感染報告が連日15万人を超えている。今月6日には約18万人を記録した。先月中旬まで7千人台だった入院患者も約1万8千人まで増えた。しかし、人工呼吸器を着けている患者は5日時点で875人で、昨秋以降、大きく増減していない。(ロンドン=金成隆一)

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