水平線、顔を出したのは…希望のだるま朝日 宇部のキワ・ラ・ビーチ

有料記事

文・杉浦奈実、写真・藤脇正真
[PR]

 潮が引いた砂浜に刻まれたのは、規則正しい波の跡。鏡のような潮だまりに映った空が、みるみるうちに色を変えていった。

 群青色だった空がゆっくりと赤みを帯びると、水平線からオレンジの朝日が顔を出した。海面付近でくびれたような姿の「だるま朝日」。強く冷え込んだ朝、海面と大気の温度差によって現れる。砂紋の間にたまった水が空を映して、そよ風に揺れていた。

 瀬戸内海に面する山口県宇部市の「キワ・ラ・ビーチ」は、干潮時に現れる幅約2キロ、奥行き約700メートルの砂州(さす)が特徴だ。歩いて渡れ、風の弱い日には水面の反射を使った上下対称の写真を撮ることができる。市観光・グローバル推進課によると、最近、SNSなどで取り上げられることが増えてきた。正式名称は「岐波(きわ)海水浴場」で、夏は海水浴客に人気だ。

 ビーチのすぐ脇には、こんもりとした低山がたたずむ。その名も「日ノ山」。標高146メートルだが、周りが平野なので遠くからも目立ち、古くは狼煙(のろし)の山として使われたと伝わる。昭和の中ごろまでは、ふもとの集落の住民が毎夕、交代でガス灯火台に火をともし、夜の航行の安全を守ってきた。

記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。

 灯火台の跡は、頂上すぐ下の…

この記事は有料記事です。残り869文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。