首都圏の大雪で半分近くが通行止め 首都高などの対策と課題は

山本孝興
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 東京都心で4年ぶりに10センチに達した6日の降雪の影響で、首都高速道路などでは通行止めが相次いだ。高速各社は事前に態勢を整えてはいたのに、なぜこうなったのか。

 全26路線のうち、中央環状線など最大14路線が通行止めとなった首都高速。7日午後6時時点でも、湾岸線など一部で雪による通行止めが続いている。

 首都高によると、最初に通行止めになったのは11号台場線で6日午後4時11分だった。その約20分前にレインボーブリッジで軽トラックが横転し、安全な運転ができないと判断した警察の要請を受けて実施した。6号向島線などほかの路線でも事故が相次ぎ、警察からの要請で順次通行止めにしたという。

 同社は気象庁や民間気象会社の予測を元に、降雪前日の5日にはホームページなどで冬タイヤの装着や通行止めの可能性を周知し、6日は雪が降り始める前に凍結防止用の「塩水」をまいて備えていた。

 だが、気象庁は今回、6日朝の時点で東京23区での24時間積雪深を多いところで1センチと予想していたが、6日昼前の予報で5センチに増やした。大雪警報が出たのは、都心で雪が本格化した6日夕。事前の予測を上回る降雪だったため、事故が多発した。

 地面に面さず冷えやすい高架を走る部分が多い首都高特有の事情もあり、多くの通行止めにつながったという。

 NEXCO東日本管内でも、横浜横須賀道路の2路線が通行止めとなった。NEXCO各社は今冬から、大雪が予想される場合、3時間前から予防的に通行止めを周知、実施する運用を始めている。

 国土交通省やNEXCO、地元自治体などで構成する情報連絡本部会議で協議し、道路各社がホームページなどで周知する。ただ、実施基準は大雪特別警報級の豪雪だ。今回はそこまでの予測ではなかったうえ、大雪警報も雪が降り始めた後の発令だった。このため本部会議は開かれず、警察からの要請を受けての通行止めになったという。

 高速道路会社の担当者は「大雪時には高速道路と平行する国道が同時に止まることもあり、緊急車両の通行の支障にもなる。大雪が予測される際は車での不要不急の外出は控えて欲しい」と話している。(山本孝興)