全国のサンマ水揚げ、3年連続過去最低 根室花咲は12年連続日本一

大野正美
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 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)は7日、2021年のサンマ棒受け網漁の水揚げ状況を発表した。全国の水揚げ総量は1万8291トンで前年比38%の大幅減となり、3年連続で過去最低を更新した。北海道根室市の花咲港の水揚げ量は前年比22%増の1万480トンで、10年以来守ってきた「サンマ水揚げ量日本一」の座を12年連続で維持した。

 北海道内の水揚げ総量1万1945トンは、大部分を占める花咲港での増加により前年比3%増だった。ただ厚岸漁港は52%減の1350トン、釧路港は24%減の115トン、浜中漁港は前年の17トンから0トンに減った。

 一方、三陸を中心にした本州での水揚げ総量は、前年比65%減の6346トンだった。漁業情報サービスセンター(東京)によると、道東沖に温度が高めの海水が停滞し、冷たい水を好むサンマの魚群は三陸以南の沖合にほとんど向かわなかったとみられる。主漁場は花咲港東方の遠い公海となり、高騰する燃料費節約のため、多くの漁船が公海から近い花咲港で水揚げをした。

 20年は花咲港が前年比47%減だった一方、本州は同6%減だった。「今年は温かい海水の停滞で様相が一変した。サンマ漁は見通しが立てにくく、難しいものになってきた」と同センターはみている。(大野正美)