高齢者の3回目接種完了は5月 神奈川県が見通し

新型コロナウイルスオミクロン株

茂木克信
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 新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、神奈川県内の65歳以上の人の3回目の接種が終わるのは5月になると、県が見通しを示した。感染が再拡大する中、高齢者はすでにワクチンの効果が落ちていて、重症化リスクも高いことから、県は注意を呼びかけている。

 県庁で6日にあった黒岩祐治知事の会見で、阿南英明・県医療危機対策統括官が、高齢者の2回目の接種から6カ月が過ぎていることに危機感を訴えた。

 阿南氏によると、ワクチンには感染阻止、感染後の発症阻止、重症化阻止の三つの効果がある。デルタ株まではその三つが、2回接種すればそろうとされていた。だが、新たな変異株「オミクロン株」は、最新の研究で、感染阻止と発症阻止の効果が下がるとわかった。特に高齢者は2回目から半年が過ぎたことで三つの効果がいずれも下がっていて、感染や重症化のリスクが高いという。

 県によると、県内の高齢者の9割強にあたる約215万人が2回目の接種を終えた。同じ人数分のワクチンは2月までに国から届く予定で、昨年末までに県内の市町村の半数以上が3回目を前倒しで始めた。感染者集団(クラスター)が生じるリスクが高い、特別養護老人ホームなどの高齢者施設での前倒し接種も順次行われている。こうした努力をしても、3回目が終わるのは5月になるという。

 また阿南氏は、さらなる懸念として「オミクロン株に関しては、3回目接種をしても、感染阻止、発症阻止の効果がデルタ株(に対する)ほど強くは戻らない」と指摘。こうした状況から、黒岩知事は「徹底用心」の一環として、「高齢者と会うような場面にも用心が必要だ」と述べた。(茂木克信)

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