年末年始の帰省などで感染倍増 第6波入り、新潟でオミクロン初確認

新型コロナウイルスオミクロン株

宮坂知樹 高橋俊成
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 新潟県内で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が確認された。7日に公表された県内の新規感染者は70人で前日から倍増。「第6波」入りしたとみられ、オミクロン株の市中感染がすでに県内でも始まっている可能性もある。専門家は注意を呼びかけている。

 新潟県は7日、オミクロン株の県内初確認を発表した。

 県によると、1月上旬に発症した県内在住の20代の感染者で軽症。県外感染者の濃厚接触者で、県外で感染した可能性が高いという。20代の感染者の濃厚接触者はいずれも検査では陰性で、感染が広がる可能性は低いという。オミクロン株かどうかを調べるゲノム解析で判明した。他にもデルタ株のスクリーニング検査で22人が陰性となっており、県が解析を進めている。

 県感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「感染者の増加速度から感染力の強さを感じる。(オミクロン株が)市中に広がっている可能性もある」と指摘する。

 この日の県内の新規感染者は、県と新潟市で計70人。1日の感染発表が70人以上となるのは78人だった昨年9月1日以来。いずれも軽症か無症状。県外往来があったのは10人で、24人の感染経路が不明。県内の感染者数は計8379人(実人数。再陽性を除く)となった。

 感染者急増に県の星名課長は「第6波の始まりと捉えている」とした。オミクロン株の県内初確認や感染拡大を受け、県、新潟市はそれぞれ8日に緊急の対策本部会議を開き、今後の対応を検討する。

 県は、これまで設置した薬局に加え、県内14カ所の調剤薬局に無料の抗原検査所を設置し、11日から順次検査を始める。今週末に予定されている成人式など、イベント参加者への検査を呼びかけている。

 新潟市では37人が感染。クラブイベントを開催していた市内の飲食店関連で、新たにイベント参加者やスタッフなど12人が感染し、計24人となった。

 【市町村別の感染者数】37人=新潟市(中央区14人、東区8人、江南区6人、南区5人、北区2人、西区1人、市内滞在1人)▽5人=糸魚川市▽4人=長岡市上越市南魚沼市▽3人=見附市▽2人=妙高市、魚沼市、三条市滞在、三条保健所管内▽1人=三条市、柏崎市、柏崎市滞在、上越市滞在、湯沢町滞在(宮坂知樹)

     ◇

 全国的に感染が急拡大する中、新潟県内でも新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が確認された。7日に公表された県内の新規感染者は計70人で、昨年9月並みの水準となった。拡大の背景と注意点について専門家に聞いた。

 新潟大の菖蒲川(しょうぶがわ)由郷特任教授(公衆衛生)は感染拡大の背景として「帰省などによる人の往来増加」と「ワクチン効果の減衰」を挙げる。「いよいよ第6波がきた。オミクロン株は感染力が強く、県内でも一気に広がる可能性がある」と注意喚起する。

 年明けは数人で推移していた新規感染者は5日に10人、6日に35人、7日は70人に倍増。「年末年始の往来であちこちに感染の『火種』が広がり、それが見える形となった」とみる。

 また、接種対象の約9割にあたる182万人の県民が2回のワクチン接種を終えたが、接種から数カ月から半年がたち「防御効果が弱くなってきている」と指摘。「オミクロン株はこれまでとは全く違うレベルの感染力。接種者への『ブレークスルー感染』の率も上がっている」と強調する。

 菖蒲川氏によると、オミクロン株は重症化リスクが低いとする欧米のデータもあるが、「欧米では3回目接種が進んでいる。日本はまだ始まったばかり。重症化リスクは慎重に考えないといけない」。感染が広がることで高齢者らの重症例が増えれば、医療の逼迫(ひっぱく)につながりかねないという。

 ただ、対策はマスクや手洗いなど従来通りの基本的な内容。ワクチン接種には重症化リスクを下げる効果が期待でき、3回目接種をさらに加速させるべきだという。菖蒲川氏は「症状がある場合は成人式などへの参加はとりやめ、参加する場合も県の無料PCR検査などを利用し陰性を確認してほしい」とする。(高橋俊成)

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