「コケられなくなり…」 桂文枝さん、半世紀続く「新婚さん」卒業 

有料会員記事

構成・西田理人
[PR]

 日本全国の新婚カップルを迎え、語り合うこと半世紀。長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」(テレビ朝日系)で、放送開始から司会を務めてきた六代桂文枝さん(78)が、この春で番組を卒業することになった。自身の年齢や時代の変化、番組を立ち上げた名物プロデューサー・澤田隆治さんとの別れ――。1月7日夜の記者会見で、決断の理由を語った。

最後まで元気にコケ倒す

【冒頭のあいさつ】

 1971年に始まったこの番組は、今年の1月31日で丸51年になります。当時、朝日放送のディレクターだった澤田隆治さんにお声掛けいただいた際に、「朝日放送には『ただいま恋愛中』や『プロポーズ大作戦』といった結婚前(のカップルを招いた恋愛バラエティー)はあるけども、新婚がないんや」と。それで新婚カップルを呼ぶ番組を作って、私のギャグ「新婚さんいらっしゃい」を使いたいということでした。

 当初は3カ月限定という話で始まった番組が、もうちょっと、もうちょっと、とありがたいことに50年も使っていただきました。2015年にギネス世界記録(「同一司会者によるトーク番組の最長放送」)も取ることができましたし、私としては朝日放送さんには本当に感謝しております。

 一方でそろそろ潮時やなと思ったのは、昨年7月に78歳になり、やっぱり若いカップルの話を聞くのは無理があるなと。最近の新婚さんはマッチングアプリなどで知り合う方も多く、私も名前こそ知ってはいますが、そのシステムなど分からないことも出てきました。また今までに約1万回、「椅子コケ」をしてきましたが、最近は自分の体を気遣ってコケる回数を正直控えていました。体は元気でどこも悪くないですし、新婚さんはコケたら喜んで下さるので、もっともっとコケないといけないんですけど、無理しないでおこうという気持ちもあった。コケられなくなったなあと。そして私に声を掛けてくれた澤田さんが昨年亡くなったことも、きっかけの一つになりました。

 (局側には)卒業させていただきたいというお願いを快く受け止めていただき、晴れ晴れとした気持ちでこの春に卒業することになりました。50年もこの私を使っていただいて、もう感謝しか……。(涙声で)本当に、ありがたいの一言です。

 残り少なくなりましたけれども、最後まで元気に、意識してコケ倒したいと思います。本当に長い間、ありがとうございました。

あの椅子の運命は…

記事後半では、報道陣との主なやりとりを紹介します。「あの椅子は今後、どうなるのでしょうか」。文枝さんの答えとは。

 ――50年も続けられた理由…

この記事は有料会員記事です。残り1317文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
  • commentatorHeader
    後藤洋平
    (朝日新聞編集委員=文化、ファッション)
    2022年1月8日10時58分 投稿

    【視点】 半世紀以上にもわたり、朝日放送の看板番組の司会を務められたことは本当にすごいと思います。本当にお疲れ様でした。  これは20年近く前にご本人からお聴きしたのですが、文枝さん(当時は三枝さん)が最初に脚光を浴びたのは1967年の毎日放