大分刑務所の刑務官ら計14人感染 オミクロン株疑いのクラスター
大分県と大分市は8日、新型コロナウイルスに27人が感染したことを確認したと発表した。うち1人は再感染という。大分刑務所では被収容者1人と刑務官11人の感染を確認。7日に発表した刑務官2人を含め、感染者が計14人となり、県などはオミクロン株の疑いがある県内初のクラスター(感染者集団)と判断した。
県によると、感染者が20人を超すのは昨年9月24日以来。クラスターの発生は10月3日以来となる。デルタ株のスクリーニングが終わっていない4人を除いた23人全員がオミクロン株に感染した疑いがあり、オミクロン株感染の疑いは計47人(確定含め)になった。
8日発表の感染者は居住地別で大分市が18人、県外4人、中津市3人、別府市2人。年代では20代が12人、10代、30代が5人ずつなどとなっている。再感染者の年代や性別を県は明らかにしていないが、2020年12月に従来株に感染しており、オミクロン株への再感染とみている。県内で確認された感染者は延べ8242人になった。
大分刑務所などによると、感染が確認されたのは20~60代の男性刑務官11人と被収容者の30代男性。7日発表の刑務官2人の感染を受けて100人規模で検査した結果、新たに感染が判明した。被収容者は7日に倦怠(けんたい)感を訴えたため検査し、感染が確認された。
江頭和人所長は「被収容者から新型コロナの感染者が発生したことは誠に遺憾。消毒や換気を徹底し、感染が拡大しないよう努める」などとコメントした。(中島健)

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