「ばれるやん」夏の夜のばば抜きがきまじめな東海大大阪仰星を変えた

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内田快
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 ラグビーの第101回全国高校大会は8日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で決勝があり、東海大大阪仰星(大阪第2)が国学院栃木を36―5で下し、4大会ぶり6度目の優勝を果たした。

 優勝6度は、天理(奈良)、東福岡に並ぶ歴代4位。大阪勢の優勝は第98回大会の大阪桐蔭以来3大会ぶり22度目で全国最多を更新した。

 国学院栃木は27回目の出場で、栃木勢として初めて決勝に進んだが及ばなかった。

 珍しい光景だった。

 東海大大阪仰星のFW陣が塊となって、ぐんぐんと進んでいく。

 10点リードの後半20分、ゴールラインまで残り22メートルの左ラインアウトからモールを組んだ。この距離を押し切ってロック奥平一磨呂がトライした。

 東海大大阪仰星は華麗なパスワークが身上だ。モールでトライを奪ったのは、今大会29本目にして初めてだった。

 主将のナンバー8薄田周希は言う。

 「モールでトライを取ることで相手のFWに精神的にダメージを与えられる。あそこは自分たちで判断した」

 15―5で折り返したものの、後半は押し込まれる時間が長かった。ゴールラインを背に、激しい防御で国学院栃木の攻撃をはね返していた。

 意外な一手で追加点を奪い、流れを引き戻したのは、そんな時間帯だった。

 「まじめでハードワークができる子は多い。でも、駆け引きができない」

 昨春の選抜大会は準決勝で東福岡に17―46と大敗した。そのころ、湯浅大智監督が抱いていたチームの印象だ。

 夏、東海大大阪仰星は7人制の全国大会を制した。その準決勝の前夜が転機となった。

 立ち寄ったコンビニエンスストアで、湯浅監督はトランプに目を止めた。

 「よし、これや」

 予定していたミーティングを…

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