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女王様芸人にしおかすみこさんを変えた 認知症の母との愛ある生活

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聞き手・藤谷和広
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 約1年ぶりに千葉県の実家に帰ると、母は認知症だった――。コロナ禍で実家暮らしを始めた芸人・にしおかすみこさん(47)のエッセーが共感を呼んでいる。「母だけど母じゃない」「家が生ゴミ臭い」。暮らしぶりを赤裸々に明かしつつ、文面全体にユーモアが漂う。今、家族とどう向き合っているのか。にしおかさんに聞いた。

にしおか・すみこ 1974年、千葉県生まれ。ムチを手に、「SMの女王様」の格好で漫談を披露するネタでブレーク。昨年9月から、「ポンコツ一家」と題したエッセーをFRaU(フラウ)のサイト(https://gendai.ismedia.jp/frau別ウインドウで開きます)に連載している。

 《エッセーは、コロナ禍で「仕事がゼロになり、家賃18万が払えなくなった」と、一人暮らしだったにしおかさんが引っ越しを考えたところから始まる。東京・新宿に転居先をほぼ決め、実家にご飯を食べに帰ると、「ちょっとしたゴミ屋敷」だった》

「どういうこと?」 父と姉は平然

 昼間なのにカーテンが閉まっていて薄暗く、家に入るとごみがあふれていて、そのなかに母がぽつんと座っていました。掃除をしようとすると、母に「余計なことするんじゃないよ」と怒鳴られる。臭いもすごいんです。そこで父と姉も平然と暮らしている。「どういうことなの?」と思いました。

 実家がこういう状態だったので、私がいた方がいいかなと思い、20年ぶりくらいに家族と生活することにしたんです。

 《認知症の母、ダウン症の姉、酔っ払いの父、一発屋の女芸人の私――。エッセーでは「全員ポンコツである」と紹介した》

 ずっと自分のことをポンコツだと思ってきたこともあって、私にとっては一番しっくりくる表現でした。でも、病気や障害を抱えている人が読んで傷ついたり、不快に思ったりしたら申し訳ないと、公開ぎりぎりまで悩みました。批判も覚悟しましたが、温かい反応が多くてほっとしています。

 家族には黙っていようと思っ…

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