裸足の小学生8人、円錐ぐるぐる「足が痛い」 2年ぶり文化財行事

石川和彦
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 日本海に面した鳥取市気高町酒津(さけのつ)地区で8日、国の重要無形民俗文化財に指定されている小正月の伝統行事「酒津のトンドウ」が始まった。地元の小学生の男児8人が「主役」を務め、地区の約140世帯の無病息災や豊漁を願った。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は中止に。2年ぶりに復活した。

 トンドウは円錐(えんすい)形で高さ約5メートル。地区の人たちが1本の松に12本の竹を立てかけ、稲わらを巻いて作り上げた。男児は上半身裸で素足。海水で体を清め、「わっしょい」と声を出しながらトンドウの周りを3周。地区の家々に向かい、玄関先で「はらえたまえ、清めたまえ」と唱えた。

 3度目の参加という小学4年の山根聡太さん(10)は「足が痛い。しんどかった」と疲れた様子。区長でこの行事の保存会長の河根裕二さん(66)は「寒風の中、元気に走り回る子どもたちを見て、地域の方も元気をもらい、今年1年がんばろうという気持ちになってもらえれば。末永く保存していきたい」と話した。

 トンドウは9日早朝に火がつけられ、地元の人が持ち寄った正月飾りと一緒に燃やされる。(石川和彦)