カンボジア首相がミャンマーを訪問 クーデター以降、外国首脳で初

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ネピドー=福山亜希、ハノイ=宋光祐、シンガポール=西村宏治、ジャカルタ=半田尚子
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 カンボジアのフン・セン首相は7、8の両日、国軍がクーデターで権力を握ったミャンマーを訪問し、国軍トップのミンアウンフライン最高司令官と会談した。昨年2月のクーデター以降、外国首脳の訪問や会談は初めて。両者は会談後に共同声明を出したが、ミャンマー国軍の譲歩は限定的で、市民の犠牲が続くミャンマー情勢の打開への道筋は見えていない。

 7日朝に専用機でミャンマーの首都ネピドーに着いたフン・セン氏は、同日午後にミンアウンフライン氏と会談した。カメラの前で握手し、友好ムードを演出した。

 会談は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国として存在感を示したいフン・セン氏と、これ以上の孤立を避けたいミンアウンフライン氏の思惑が一致して実現した。会談では、ミャンマー情勢をめぐってASEANとミャンマー国軍が昨年4月の首脳会議で約束した5項目の合意事項などが議論された模様だ。

 5項目は、①暴力の即時停止、②全関係者の建設的な対話、③議長国のASEAN特使による仲介、④人道支援の提供、⑤全関係者に面会するためのASEAN特使のミャンマー訪問だが、昨年は議長国がミャンマー国軍と距離を置くブルネイだったこともあり、人道支援を除けば、どれもほぼ実現しなかった。今年はミャンマー国軍に一定の理解を示してきたカンボジアに議長国の順番が回ってきたことから、カンボジアの出方が注目されていた。

 フン・セン氏とミンアウンフライン氏は今回の会談後に共同声明を発表した。5項目の合意事項のうち、⑤全関係者に面会するためのASEAN特使のミャンマー訪問について、「面会を確約」することで合意したという。

 しかし、面会は「ミャンマーの現状を考慮した上で」との条件付きで、ミャンマー国軍の拘束下にあるアウンサンスーチー氏との面会が認められるかは見通せない。

 また①暴力の即時停止については、両者は共同声明で、ミャンマー国軍が2月末までとしていた少数民族武装勢力との停戦を今年末まで延長すると表明した。ただ、ミャンマー国軍に抗議する民主派勢力への弾圧を止めるかどうかには触れていない。

 今回の訪問には、ミャンマー…

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