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駐ミャンマー大使「国軍に耳の痛いことも言っている」 政変後を語る

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ヤンゴン=福山亜希
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 国軍がクーデターで権力を握ったミャンマーで、丸山市郎・駐ミャンマー大使が9日、朝日新聞などの取材に応じた。クーデター後、丸山氏がメディアの取材に答えたのは初めて。

 この日は日本財団がミャンマー赤十字社に寄付した新型コロナウイルスのワクチンの引き渡し式が最大都市ヤンゴンであり、出席した丸山氏が質問に答えた。

 拘束が続くアウンサンスーチー氏の解放や、市民の犠牲の回避に向けて、日本は国軍にどんな働きかけをしてきたのか。丸山氏は欧米にない日本独自の「チャンネル」の重要性を強調した。一問一答は次の通り。

――クーデターから1年近くがたちました。日本政府は今も国軍に対して「暴力の停止」や「民主的な政治体制の回復」を求めているのでしょうか。

 ずっと言っている。ただ、外交は実効性をもたらすことが重要だ。東南アジア、特にミャンマーは、外に見える(露骨な)形で日本政府の要求を突きつけることは、全くの逆効果になる。

 一方で、こうした「静かな外交」に効果があったのかと問われれば、効果があったとは言えない。ますます混乱を極めている。だが、国軍に継続的に接触できている国は他にほとんどない。このチャンネルは生かし、最善を目指して諦めずにやっていく。

――国軍のミンアウンフライン最高司令官と丸山大使の直接の接触は、クーデター後も続いていますか。

 そこは答えにくい。

――国軍側に、国際社会からの要求を受け入れる気配がみえません。

 (国軍が拘束した)アウンサンスーチー氏らの釈放や、(国軍に抗議する市民らに対する)暴力の停止などを日本も欧米も常に要求している。だが、(その要求がすんなり)実現できるようなら、(そもそも)こういう政治状況は起きなかった。要求が通らないのだとしたら、現実を踏まえて何をしていくべきか、考えなければいけないと思っている。

――日本はミャンマー国軍に「独自のパイプ」があると言われてきました。

 私は日本の外交チャンネルに…

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