ジョーの過去ついに 岡山の進駐軍クラブの記憶 10日のカムカム

土井恵里奈
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 ジョー(オダギリジョー)は、もしかして、あの日の少年だったのか。

 「僕の一番古い記憶は、On the Sunny Side of the Streetなんや」

 地蔵盆の日、ジョーはるい(深津絵里)に思い出話を聞かせる。子どものころ、歌手でもないおじさんが飛び入りでこの曲を歌うのを聞いたこと、そこは岡山の進駐軍クラブだったこと――。

 「これから自分が歩いていく道はOn the Sunny Side of the Street、明るい光に照らされてる。そんな予感でいっぱいやった」「その時の僕には見えてた。日なたの道が」

戦後を生きるということ

 ジョーが見た進駐軍のクラブの演奏シーンは、いつなのか。この日の放送では明らかにされていないが、以前、戦後まもない1948年のクリスマスのシーンが流れたことがある。喫茶店主の定一(世良公則)がマイクを奪って歌い出し、その場には安子(上白石萌音)とロバート(村雨辰剛)もいた。さらに、そこには真っ黒に汚れたボロボロの身なりの浮浪児らしき少年も。舞台袖に紛れ込み、トランペットを吹くマネをしていた。 

 一つの曲を通してつながる、岡山編と大阪編。この日、るいは過去の記憶をジョーに語る。

 「母は、私ゅう捨てました」「幼かった私ゅう置いて、アメリカへ行ってしもうた」「進駐軍さんと恋をして」。枷(かせ)を抱えたまま前に進めずにいることを打ち明ける。

 そんな主人公が、どう変わっていくのか。距離の縮まる2人から目が離せない。(土井恵里奈)