ロッテ・佐々木朗希投手、成人式に「ダブルヘッダー」で出席

宮脇稜平
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 「成人の日」前日の9日、岩手県内の各自治体で成人式が開かれ、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手(20)は、陸前高田市大船渡市の2カ所で出席した。高校3年のとき、高校生最速の163キロを記録。式では、ともに白球を追ったチームメートとの再会を喜んだ。

 佐々木投手は、陸前高田市出身。野球を始めたばかりの小学3年のとき、東日本大震災の津波で自宅を流され、父と祖父母を失い、大船渡市に転居した。つらさをバネに野球に打ち込み、地元で甲子園をめざしたいと大船渡高校に進学。2019年にドラフト1位でロッテに入団した。

 この日は午前に陸前高田市、午後に大船渡市の成人式に出席。終了後、球団を通じてコメントを発表し、「どちらもいろいろな思い出の詰まった特別な場所」と理由を説明した。

 そのうえで「この日を健康に迎えることが出来て嬉(うれ)しい。みんなに応援していると言ってもらえたので、また頑張ろうという想(おも)いになりました」とした。

 大船渡高校でバッテリーを組み、東北学院大で野球を続ける及川恵介さん(20)は、年末年始に帰省していた佐々木投手とキャッチボールをし、この日は陸前高田市の式に出席した。

 同じ小学3年で野球を始め、震災で離ればなれになったが、中学3年のとき地域の選抜チームで再会。佐々木投手に誘われ、大船渡高へ進んだ。

 チームは全国的な注目を集め、「自分のミスで負けたらどうしよう」と不安もあった。それでも、ともに甲子園をめざした日々は糧になっている。

 「野球に限らず、これからもみんなと切磋琢磨(せっさたくま)したい。朗希には、今日集まったみんなの耳にも届くような活躍を、これからも続けてほしい」と話した。(宮脇稜平)