日本航空、喜びの涙 春高バレー男子優勝 悔しい思いを冬にぶつける

佐藤靖
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 「勇気と感動をありがとう」。バレーボールの第74回全日本高校選手権(春高バレー)の男子決勝が9日、東京体育館で開かれ、山梨県代表の日本航空が3―2で鎮西(熊本)を逆転で破り、初の日本一に輝いた。甲斐市の同校では、応援に集まった生徒や職員らから、祝福の声があがった。

 約100人が大型スクリーンに映し出された試合の映像を見守り、スパイクが決まるとメガホンをたたいてエールを送った。2セットを先行されたが、第3セットを取ってから応援団の応援にも熱が入った。優勝が決まった瞬間、生徒らはメガホンを上げて喜びを表した。

 昨年は関東大会を制し、挑むはずだった夏の全国高校総体新型コロナウイルス感染の影響で辞退した。

 男子の悔しさを知る、女子バレー部の渡辺真弥主将(2年)は「王者でもおごらずに練習してきた姿を見てきた。勇気と感動をもらった。心の底からおめでとうと言いたい」と喜んだ。

 春高バレーに向けて、立て直しが必要な時期があったという。

 バレー部元監督の篠原雅成校長は「彼らの悔しい思いをみんなが共感して、多くの人が応援してくれた。それもチーム力につながったのかな。生徒はたくましく成長してくれた」とたたえた。

 同校は昨夏の全国高校野球選手権大会に13年ぶりに出場したほか、先月の全国高校バスケットボール選手権大会(ソフトバンクウインターカップ2021)に女子が出場するなどスポーツが盛んで、今回のバレー部の優勝は、今年の創立90年に花を添えた。

 バレー部は、20年連続20回目の出場で、県勢最高のベスト8を超え、一気に頂点に立った。

 応援に駆けつけた県バレーボール協会の遠藤俊郎会長は「山梨のバレー史において大きな足跡を残してくれて誇りに思う」と喜んだ。(佐藤靖)