ジョコビッチの入国拒否を取り消し 豪裁判所、全豪出場は不透明

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シンガポール=西村宏治
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 男子テニスの世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ選手(34)=セルビア=がオーストラリアへの入国を拒否された問題で、選手側が決定の取り消しを求めた裁判が10日、メルボルンの裁判所で開かれた。裁判官は選手側の主張を認め、入国拒否の決定を取り消す判断をした。だが政府は大臣権限で改めてビザを取り消す意向を示しており、17日に開幕する全豪オープンへの参加は依然不透明な状況だ。

 ジョコビッチ選手は5日深夜にメルボルンの空港に到着し、そのまま拘束された。国境警備隊は6日、「入国に適切な証明を提示することができなかった」としてビザを取り消した。これに選手側が不服を申し立てていた。

 焦点となったのは、新型コロナウイルスのワクチン接種だ。豪州は入国する外国人に事前の接種を義務づけており、医学的な理由がある場合に限って接種免除での入国を認めている。豪州政府は、ジョコビッチ選手がワクチン接種も正当な接種免除の理由も、証明できなかったと説明した。

 一方、選手側の裁判での主張によると、ビザは昨年11月18日に発行された。さらに12月30日には主催者から、ワクチン接種の免除を認める通知を受け取っていた。ジョコビッチ選手が12月16日のPCR検査でコロナの陽性だと判断されたことが理由で、この判断は大会が開催されるビクトリア州の当局も認めていたという。こうしたことなどから、入国拒否の決定は誤りだと主張していた。

 裁判所は、政府のビザ取り消し手続きに問題があったと判断し、ジョコビッチ選手の解放を命じた。だが政府の代理人は法廷で、国境管理の担当大臣には個人の裁量でビザを取り消す権限があると説明。今後、ビザを改めて取り消す可能性を示唆した。このため、ジョコビッチ選手が全豪でプレーできるかどうかは依然、不透明な状況だ。

 豪州のコロナ感染者は9日時…

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