ウクライナめぐり米ロ協議 NATOの拡大停止要求、米は「不可能」

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ワシントン=高野遼、モスクワ=喜田尚
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 ロシア軍の結集で緊張が高まるウクライナ国境付近の情勢をめぐり、米国とロシアの代表団が10日、ジュネーブで協議を始めた。焦点はロシアが緊張緩和の条件として突きつける同国の安全に関する要求だが、米側は北大西洋条約機構(NATO)の拡大停止など主要部分を拒否する構えだ。ロシア軍は月内にもウクライナ侵攻を開始できる態勢とされ、協議の結果次第では緊迫した状況に陥る可能性がある。

 「昨年3月からロシアはウクライナ国境で大規模かつ理不尽な軍事増強を続けてきた」。米国のブリンケン国務長官は7日の記者会見で危機感を強調した。

 米国は国境近くに集結するロシア軍を約10万人とみる。ブリンケン氏は「短期間で2倍に増強する計画だ」とも断言した。

 米ニューヨーク・タイムズ紙によると、現状でもウクライナの東半分を取り囲むように親ロシア派武装勢力が一部を占拠する東部2州近辺に2万人が集中。首都キエフの北方の国境にも部隊が展開する。砲兵や戦車部隊など移動に時間が必要な重装備部隊はすでに展開済みで、機動性の高い予備兵などを加えれば、今月中に17万人規模で作戦開始が可能になるという。

 ウクライナ国境付近でロシア…

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