彼が主将になると下級生が泣く 大阪桐蔭、慶大を優勝させた組織作り

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構成・山口史朗
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 大阪桐蔭高で2017年の選抜大会を制し、「大阪桐蔭史上最高の主将」と呼ばれた福井章吾さん。慶大でも主将として春秋のリーグ戦優勝、大学選手権制覇を果たした。社会人野球でプレーを続ける福井さんに、主将として悩みながらも突き進んだ昨年を振り返ってもらった。

 ――11月の明治神宮大会は準優勝で、惜しくも「4冠」は逃しましたが、最後の整列では笑顔でしたね。

 「やりきった」という達成感がありました。これだけやって負けたなら仕方ないと思えるくらい、積み重ねてきた自分への自信が、達成感につながったのかなと思います。

 ――慶応は負けない。秋もそんな空気を感じました。チーム作りは順調でしたか?

 いいえ。かなり苦しかったです。特に夏はチーム状態が全然上がらなかった。春にリーグ優勝と全日本選手権優勝を目標に掲げて、それを達成したところで、チームとして向かうべき方向が見えなくなりました。

 秋のリーグ戦の途中まではかなり苦しくて。8~9月の2カ月くらい、不透明な時期が続きました。

 ――優勝した後は、多くのチームが「慢心」「過信」に苦しむと聞きます。チームの空気をどう感じていましたか?

 慶大の堀井哲也監督が目指すチームの2本柱は「環境整備」と「生活習慣」です。スリッパをそろえるとか、練習後のグラウンドにボールが落ちていないかとか。

 春の前に色んなルールを作ったり、取り組みを変えたりした結果が日本一でした。そこに少し緩みが出ました。球が落ちていたり、心なしかベンチが汚かったり、靴がそろっていなかったり。

 ――福井主将なりに出した答えは?

 基本に立ち返ることでした。環境整備と生活習慣。これをとことん2本柱にしようと。

 リーグ戦に出る「Aチーム」が率先して草むしりをする期間を作りました。秋のリーグ戦中です。2週間くらい。グラウンドの周りを区分して、ベンチに入りそうな選手30人くらいで。草むしりは、基本的に1年生が担っていたことです。

 ――これを試合に出るメンバーがやる意味は?

 下級生がやってもいいんでし…

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