「史上最高」の主将でも悩んだ日々 慶大・福井を救った監督の言葉

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構成・山口史朗
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 大阪桐蔭高で2017年の選抜大会を制し、「大阪桐蔭史上最高の主将」と呼ばれた福井章吾さんのインタビュー後編。高校、大学と「部活動」に取り組む中で、何を得て、何を学んだのか。福井選手が考える、部活動の意義とは。

 ――福井主将からはよく、「173人の部員全員で」という言葉が出ます。野球で試合に出るのは9人。交代を入れても十数人。なぜそこまでメンバー外の選手が大切なのですか?

 出ている選手が最大限に力を発揮するには、味方の選手にあと押しされないとダメだと思っています。

 慶大は部員が173人。試合に出るのが10人くらいって考えたら、残りの160人が「野球部にいてよかった」って思えるには、僕たちが活躍するしかないと思っています。

 そこの「交換」というか。9人がまず、部員全員から応援されること。そして、応援してくれる仲間への還元は、勝つこと。このやりとりが大事だと思います。

 ――大阪桐蔭高時代は部員が約60人。慶応は173人。まとめる難しさは違いましたか?

 違いましたね。大変でした。大阪桐蔭は中学まで全員、トップクラスで野球をやっていたという共通点があります。それに対して、慶応は色んなバックグラウンドを持った選手がいます。百八十度違うチームをまとめた感じでした。

 ――一番しんどかった夏から秋のリーグ戦の途中まで、支えになったのは?

 9月25、26日の明大戦が終わった後、10月16日の立大戦まで3週間、あきました。立大戦の少し前に堀井哲也監督の部屋に押しかけたんです。

 ちょうど、メンバーの草むしりを始めたころでした。自分のやっていることが正しいのかどうか、分からなくて。

 「どうしていいか分からない…

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