朝ドラ効果がふるさと納税にも 「おかえりモネ」の舞台が過去最高額

星乃勇介
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 宮城県気仙沼市ふるさと納税が2021年度、10億円を突破した。前年度同期比の3・4倍。同市が舞台のNHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」の効果とみられる。同じくドラマに登場した登米市も5億円近くとなり、両市とも過去最高となった。

 気仙沼市は受付窓口となるインターネットのサイトを12に拡充し、返礼品も1サイト当たり最大で約600点に増強。写真の撮り方や広告デザインも見栄えするように工夫してきた。

 市によると、10億円を突破したのは21年12月26日。その後も増え続け、年末には13億1700万円に達した。

 「モネ」の追い風は月ごとの数字でくっきり。放映開始は5月で、翌月以降、寄付が前年の同じ月の2倍以上に。9月は同4倍、放映終了の10月は同5倍。11月はやや勢いが鈍ったが、それでも同4倍。そして例年、寄付が集中する12月は26日までで同3倍の4億2千万円を集めた。

 人気はイクラ、カニ、カキ、フカヒレなどの海産物。「『モネ』で気仙沼の魅力を知ったので応援したい」という人や、「震災遺構・伝承館での伝承活動に賛同して」という人が多いという。市は寄付を復興後のまちづくりや産業振興、教育に充てる。

 登米市も12月末で前年度同期比2・2倍の4億7800万円に達した。放映期間中は寄付が前の年に比べ毎月約2~3倍となり、9月は6倍に。返礼品の人気は地元産のコメや牛タンで「(寄付を)自然環境の保全に使ってほしい」という声が届いているという。市は「使い道を報告し、寄付者とつながりを作ってきたことが奏功した」と喜ぶ。(星乃勇介)