京都の成人式に新成人の舞妓が登場 踊り披露して「うれしおした」

徳永猛城 高井里佳子
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 成人の日の10日、京都府内の多くの自治体で式典が開かれた。府によると、今年の式の対象となる新成人(2001年4月2日~02年4月1日生まれ)は、昨年より559人少ない2万6799人。コロナ禍での門出となった。

 京都市の式は「みやこめっせ」(京都市左京区)で、3回に分けて開催された。新型コロナウイルス対策として、みやこめっせ内の別会場と、近くのロームシアター京都をリモート会場に使い、メイン会場の様子を中継した。

 午前の部では、新成人を代表して佛教大2年の原田隆矢さんと、京都市役所建設局勤務の田中鈴音さんが「二十歳の誓い」を述べた。原田さんは「様々な人に出会い、自分の世界を広げたい。人のために尽くす生き方をしたい」、田中さんは「人の役に立ち、喜んでもらいたい。京都の街づくりに一生懸命関わっていきたい」と誓った。

 門川大作市長は式辞で市の財政危機に触れ、「若い人たちの未来のために責任を持って仕事をするのが私の使命」と語った。

 京都市の新成人は1万4731人。式には4998人が出席した。(徳永猛城)

「予想のつかない未来が見てみたい」 大学辞め稽古

 京都市の式典では、京都五花街の一つ、上七軒で働く市出身の舞妓(まいこ)・市すずさん(19)が白塗りに着物姿で、福の神が順々に登場する「七福神」と女心を表した「梅にも春」の2曲の舞を披露した。

 看護師を目指して大学に進学した夏、「予想のつかない未来が見てみたい」と思い選んだのが、幼少時から身近な存在だったという舞妓だ。大学を辞め、置屋で暮らしながら礼儀作法を学び、稽古。昨年4月、デビューした。

 この日の舞台は、花街の文化に関心を持ってもらおうと、京都伝統伎芸(ぎげい)振興財団が実施する「舞妓の故郷帰り支援事業」の一環で実現。本人と三味線を演奏する地方(じかた)の交通費や出演料を財団が助成した。

 同世代と接する機会はほとんどないと言い、「とても緊張したんですけど、踊らさせてもらってうれしおした」。「自分の行動に自覚を持って、周りにご迷惑をかけない大人になり、かっこいいねえさん方のように、がんばりとうおす」とも語った。(高井里佳子)