災い除く布目川の「勧請縄」2年ぶり設置 京都・笠置町の飛鳥路地区

甲斐俊作
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 京都府笠置町の飛鳥路地区を流れる木津川支流の布目川に10日、巨大なしめ縄「勧請(かんじょう)縄」がかけられた。五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事で、府の無形民俗文化財。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりに新調された。

 飛鳥路地区は6世帯約10人が暮らす。人口が約1200人と府内で最も少ない笠置町でも最少の集落だ。

 ここに伝わる勧請縄は、災いを除き、招福を願うもの。病根などの悪霊が集落に入るのを防ぐため、もち米のわらで作った物が下げられている。以前は住民がわらを持ち寄ったが、今はもち米を作っている巽(たつみ)秀男区長(73)だけが頼り。「伝統を維持できるか心配だった」と巽さん。

 この日は、地区住民や、若者らでつくる「笠置・人の心を豊かにする協議会」のメンバーなど、約15人が参加。天照御門神社で3時間かけて長さ約45メートルの大縄を編み、川にかけた。

 協議会メンバーで町議の坂本英人さん(40)は「伝統の行事にかかわることができて、気が引き締まった」と話した。(甲斐俊作)