モチモチ、びよーんと伸びる「餅パン」 大阪の専門店が限定販売

堀之内健史
[PR]

 新しい年にモチモチ伸びるパンはいかが――。大阪の食パン専門店が期間限定で販売した「餅パン」が連日売り切れる人気ぶりだ。店側が「ほぼ餅です!」と胸を張るパンは粘り気があり、ちぎるとびっくりするぐらい伸びる。販売は1月26日まで。

 大阪メトロ天神橋筋六丁目駅梅田駅の近くで2店舗を展開する「エイトブレッド」。もともと、1人で食べやすい「生ミニ食パン」が売りだ。

 昨年末に初めて販売を始めた「餅パン」も縦横が5センチ四方、長さ10センチほど。「プレーン」と「塩大福」の2種類がある。ともに税込み410円。

 「塩大福」をいただいた。一見小ぶりな食パンだが、真ん中から二つに割っても中身はなかなかちぎれず、びよーんと伸びた。確かに餅のようだ。

 口に入れると外側のさくさく感の後に、モチモチとした食感がやってきた。大福のように黒大豆の甘みが口の中に広がった。

 プレーンはきな粉と黒蜜が付いており、かけて食べることもできる。

 製造主任の山田怜雄さん(25)は、餅パンの伸びる様子を写真に撮ってSNSに投稿した。友人からは「加工写真じゃないか」と言われたというが、「本当に伸びるんです」。

 山田さんによると、秘密は原料だ。その名も「もち小麦」という希少な小麦を使っている。パンの新作を考えていたとき、取引先の業者から勧められた。

 通常の小麦に比べ、配合する水の量の調整が難しかった。発酵にも通常の食パンの何倍もの時間がかかった。その結果、驚くほど粘り気があるパンができあがった。

 2店合わせ、毎日120個程度売れているという。山田さんは「餅はすぐ固くなりますが、『餅パン』は次の日もモチモチの食感が持続しますよ」。

 時間が経つと伸びにくくなるが、電子レンジなどで温めれば、また元のように伸びるようになる。(堀之内健史)