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「感染爆発前夜」対応に追われる首都圏 医療者の感染に危機感

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林義則、熊井洋美
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 オミクロン株の感染が急拡大し、首都圏でも「感染爆発前夜だ」と医療関係者は危機感をあらわにする。ワクチンの追加接種が間に合わない中、医療従事者の感染を防ぐ対策が急務だ。

 オミクロン株に感染した患者が6日時点で5~6人ほど入院している東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県浦安市)。感染症内科部長の織田錬太郎医師は「これから来る第6波は、第5波までとはまったく違う景色になると思う」と話す。

 働き盛りの世代でも急激に容体が悪化したデルタ株による第5波と異なり、いま受け入れている20~50代の患者は「ほとんど風邪のような症状」という。

 X線検査で肺の状態を調べても、血液検査でも異常はみられない。熱が出ても1~2日で収まる。

 症状が軽い一方で、困った事態も起きている。

 一部の患者は、「退院に向けたPCR検査のために病室に留め置かれている」というストレスを募らせ、イライラをぶつけられた医療者が参ってしまう場面も見られたという。

 体力が落ちている高齢者に感染が広がった場合にどれぐらい重症化するのか見通せないが、「重症化率が低くても、感染者が増えれば重症患者は出る」とみる。

医療者にオミクロン広がる恐れ 「病棟の閉鎖や診療の休止も」

 織田さんが警戒するのが、オミクロン株の感染力の強さだ。

 沖縄県からの報告では、感染したり、濃厚接触者になったりした医療従事者数百人が出勤できなくなり、病院の機能が低下する事態になっている。

 「沖縄の惨状は近いうちに身をもって知ることとなると思う」

 そんな危機感を持ち、「うちの病院でも病棟の閉鎖や診療科の休止という事態に至るかもしれない」と院内の会議で訴えたという。

 会議や症例を検討するカンファレンスはオンラインを活用。事務部門は在宅勤務を導入したり、働けない職員が増えた時の対応を部署ごとに検討したりすることを提案した。

 院内感染を防ぐためにどのよ…

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