ミャンマー情勢とコロナ禍でゾウの受け入れ困難に 福岡市の動物園

有料記事

松沢拓樹
[PR]

 ミャンマーから福岡市動物園(同市中央区)に今春やってくる予定だったゾウ4頭の受け入れが困難になっている。ミャンマーでは国軍によるクーデターで治安情勢が不安定な上、新型コロナ禍に伴う渡航制限もあり、市が飼育担当者を派遣できないためだ。

 市動物園では、前身となる園が1933年に開園した当初からゾウを飼育してきた。現在の場所に開園した53年以降は計5頭をほぼ途切れなく飼い続け、長らく「園の顔」となってきた。

 年に1回ほど開かれる人気投票では、いつもゾウが1位。しかし、2017年にメスのアジアゾウ「はな子」が推定46歳で死んでからは、ゾウが1頭もいない状況が続いている。新しいゾウの受け入れは園の悲願だ。

 数年前までゾウの飼育を担当していた担当者は「園の一番の目玉だった。子どもたちが待っているので、早く来てほしい」と待ちわびる。今月上旬に子どもを連れて来園した福岡市西区の男性(47)は「やっぱり本物のゾウがいないとさびしい」と残念そう。ゾウの銅像に子どもを乗せて記念写真を撮ったという。

 市は姉妹都市のヤンゴン市を通じてミャンマー政府と協議し、19年にゾウの繁殖や保存を共同研究する覚書を締結。ゾウの受け入れに見通しを付けると、より良い環境を整えるため、ゾウ舎の増築や動き回れるスペースを拡大するなどの工事を進めてきた。

 今春には、待望の4頭(オス…

この記事は有料記事です。残り294文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。