誕生50年 「ベルサイユのばら」が日本社会にもたらした革命

有料会員記事

河合真美江
[PR]

 少女漫画史を変えた名作『ベルサイユのばら』が誕生して50年。親から子へ読み継がれ、海外へ広がり、だれもが知る傑作漫画となりましたが、連載開始当時は漫画への目線は厳しく、低俗と見られていたと言います。そんな作品を人気作へ押し上げたのは、今より厳しい時代を生きていた女性たちの熱い思いでした。

 フランス革命に生きた男装の麗人オスカルというスーパーヒロインを生み、王妃マリー・アントワネットと貴公子フェルゼンの運命の恋をダイナミックな歴史の流れの中に描き出した『ベルサイユのばら』は週刊マーガレットに1972年21号~73年52号の82回にわたって連載され、読者の心をわしづかみにした。

 少女漫画が盛り上がる70年代のシンボルとなる作品だ。宝塚歌劇団の舞台化で熱狂を巻き起こし、テレビアニメや実写版映画がつくられてさらにファンが広がる。一つの少女漫画が社会現象となった。

 それでも当時、「漫画は文化として認められていませんでした。子どもたちに害毒を流しているとたたかれた」と、作者の池田理代子さん(74)は話す。手塚治虫さんにもこう言われたという。「漫画はさげすまれている。つらい思いをするだろうけど、ぼくの作品もそう扱われてきたんだよ。めげちゃいけない」と。

「オスカルたちには言いたいことを全部言わせた」

 高度成長期を経て会社員と主婦の家庭が広がった時代で、男女差別もくっきり。同じ雑誌に描いていても女性の漫画家の原稿料は男性の半分という待遇で、「女性は結婚して食わしてもらうんだから当たり前じゃないですか」と池田さんは言われたそうだ。

 そんな中、月数千通のファン…

この記事は有料会員記事です。残り1871文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら