「二月の勝者」をめざす君へ いつか、「うしろめたさ」を行動力に

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科学医療部次長・岡崎明子
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記者コラム「多事奏論」拡大版 岡崎明子

 関西や首都圏はもうすぐ中学受験本番を迎える。

 「二月の勝者」という連載漫画がある。「課金ゲーム」とも言われる中学受験塾の構造や、親子の葛藤がリアルに描かれ、昨年末にはテレビドラマにもなった。

 主人公のカリスマ講師・黒木蔵人は当初、中学受験に必要なのは「父親の『経済力』と母親の『狂気』」と言い放つような冷徹キャラとして描かれていた。ところが話が進むにつれ、経済的な理由で塾に通えない中学生のために、無料塾でも教えているという別の顔が明かされた。

 早稲田大学教育学部2年生の梅木星輝(せら)さんも昨年4月、中学生を支援する無料塾のサークル「Grow Seeds Waseda」を立ち上げた。同級生を中心に40人超が集まり、週2回、午後5時から8時まで、10人ほどを教えている。

 きっかけは、大学に入学したもののコロナのせいで通学できず、地元の子ども食堂でボランティアを始めたことだった。明日の食べ物に事欠く、電気やガスを止められているといった子どもたちの存在を知り、衝撃を受けた。

 「もちろん、貧困という言葉も、貧困家庭があるということも知っていました。でも実際に出会って、『自分はなんて恵まれていたんだ』と初めて気づいたんです」

 自身は中学受験を経て、都内…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年1月22日12時3分 投稿
    【視点】

    中学受験ができる環境に生まれ育ったということは、いってしまえばほとんど運です。さらに、出身家庭の経済力がそのまま学力の差や将来の年収にも相関してしまうことが知られているように、自分の努力によって培ったかのように見える学力だって、恵まれた条件