冬だから?中国で盛り上がり欠ける北京五輪 14年前との大きな違い

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上海=井上亮
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 手元のスマホの温度計は、マイナス7度を示していた。北京市がこの冬一番の冷え込みを記録した昨年12月24日、最高気温が前日15度あった上海から出張した私は、風が吹くと耳先と頭皮がジンジンと痛む感覚を久しぶりに味わった。ダウンジャケットのフードをかぶり、地下鉄で北京冬季五輪パラリンピックの施設へ。報道陣に公開される「選手村」の見学に向かった。

 2月4日に開幕する北京冬季五輪には、三つの競技会場が用意されている。北京市内と、郊外の延慶、そして隣接する河北省の張家口市だ。北京市内では主にスケートなどの氷上競技が繰り広げられる予定で、選手村では大会期間中、54の国・地域から1670人の選手と関係者を受け入れるという。

 選手村にある宿泊棟には、「冬の五輪の村」であることを意味する「冬奥村」という文字が掲げられ、白や茶色の落ち着いたマンションのようなたたずまいだった。公開されたモデルルームには、共用のリビングやバスルーム、四つの寝室がついており、全体で190平方メートルの広さがあった。

 寝室にある北向きの窓からは、円形の巨大な「鳥の巣」が見えた。2008年の北京五輪のメイン会場で、ユニークなデザインが話題になった施設だ。今大会でも開会式や閉会式の会場として使われる。選手たちも窓から同じ風景を眺めながら、競技への集中力を高めていくのだろうか。そんな想像を巡らせるうち、自分も五輪の取材に臨むんだという実感が湧いてきた。

 中国では水回りが汚れたホテルが多いが、この宿泊棟の壁や床のタイルは鏡のように輝いていた。案内してくれた大会組織委員会の惠晓斐さんは「ベッドは電動なので選手の体に合わせて調整でき、快適に過ごせます」と力を込めた。

 選手村にはトレーニングルームのほかに、カフェやファストフード店などが入る建物もあった。敷地内には色鮮やかな国旗が並び、バタバタとはためいていた。まるで、もう準備は出来ている、と言っているかのように。

【特集】冬季オリンピックのカタチ -「持続可能性」を巡る旅-

北京オリンピックのアルペンスキー会場となる「国家アルペンスキーセンター」。しかし、コースの一部は自然保護区に属していた。中国政府の解決策は?「持続可能な五輪」は実現できるのか?

 ただ、大会組織委員会が順調ぶりをアピールするのとは裏腹に、世界からは厳しい目が注がれている。

 米国は昨年12月、中国・新…

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年1月13日18時11分 投稿

    【視点】ここで大胆予想! 2022年北京五輪で驚異的な新記録が生まれる! それも「最低視聴率記録!」 スポーツ好き、オリンピック好きな僕だから、意地悪で言っているわけではない。しかし、様々な要素が異なり、そうなるに違いないと思う。  そもそも、た

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