「わに塚のサクラ」保全費寄付 目標を大幅超

岩城興
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 樹勢に陰りが見えてきた山梨県韮崎市の「わに塚のサクラ」を救って欲しいと、同市に多額の寄付金が寄せられた。昨秋から今月初めまでに目標の450万円に対し746万円が集まり、1・65倍を達成。市はこれを原資に、保全のための基金を作ることを検討している。

 対象となっているのは、樹齢330年とされるエドヒガンザクラ。幹回り3・6メートル、高さ17メートルで、地元住民らが世話している。小高い丘に立つ一本桜として知られ、毎春には多くの観光客らが訪れる。しかし、2014年2月の豪雪で頂上部の枝を失ったうえ、その後の台風などで傷みが進んでいた。

 市は昨年10月上旬から、クラウドファンディング(CF)で保全費用の募金を開始。今年1月2日の締め切りまでに、個人から579万6千円、法人・団体から166万6千円が寄せられた。金額でみると、法人はほぼ市内だが、個人は市内26%に対し、市外からが74%にのぼったという。

 市は基金の設置によって、継続した保全活動につなげたい考えで、3月にも市議会への提案を検討している。市総合政策課の担当者は「多くの方々が『わに塚のサクラ』を愛してくださっていることを再認識した。元気を取り戻すよう寄付を生かしたい」と話している。(岩城興)