筆記もう古い?中学入試に変化 SDGsをプレゼン、iPadで出題

有料会員記事

安井健悟
[PR]

 私立中学の受験シーズンが、今月から本格化する。従来の国算理社の筆記試験から、学校が重視する力を問う方式へと広がりを見せている。入試の多様化には、どのような背景があるのか。(安井健悟)

 東京立正中学校(東京都杉並区男女共学)は、2021年から、SDGs(持続可能な開発目標)に特化した入試を採り入れた。

 20年12月に保護者向けの入試説明会で紹介されたサンプル問題はこうだ。

 キャンプ場にゴミが散乱し、川にはポリ袋が浮かぶ。たばこをポイ捨てする人も――。こんなイラストを見て、「私に何ができるか」を300字程度で書く。面接では、資料持ち込み自由。受験生が感じている社会課題と解決策を約20分間でプレゼンする。

 同校の「イノベーションコース」ではSDGsの観点で授業を進める。併設の高校に進むと、生徒は地元の子ども食堂の運営に携わったり、カンボジアの孤児院で実習したり現地の高校生と交流したりして「誰ひとり取り残さない」SDGsへの考えを深めるという。

「塾が近くにない子にも入学の間口を」

 新方式を初導入した21年2…

この記事は有料会員記事です。残り1845文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
  • commentatorHeader
    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年1月24日12時2分 投稿

    【視点】これらの「新型入試」に共通するのは、「私立中高一貫校で学ぶための『読み書き算盤』的な基礎学力は身につけておかなければいけないが、最難関校の入試問題のような難問が解けるようになるまで訓練する必要はない。その代わりに子どもの好きなこと、得意なこ