アフガン駐中国大使が辞任表明 引き継ぎ資料に「6カ月間給与なし」

北京=高田正幸
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 アフガニスタンのカエム駐中国大使が10日、ツイッターで辞任を表明した。理由については「話したくない」としているが、公開した引き継ぎ資料で「6カ月間、我々は給与を受け取っていない」と明かした。イスラム主義勢力タリバンが樹立を宣言した暫定政権が混乱している実態が明らかになった形だ。

 中国外務省の汪文斌副報道局長は11日の定例会見で、「大使は個人的な理由で中国を離れた」と認めた。カエム氏の行き先や、後任は明らかになっていない。

 カエム氏がツイッターで公表した引き継ぎ資料では、昨年8月にタリバンが首都カブールを制圧して以降、「多くの外交官が中国を去った」と説明。後任が着任しても「外交官は誰も残っていないだろう」とつづった。大使館の建物は施錠し、鍵は駐中国のカタール大使館に預けるとしている。

 AFP通信によると、大使はガニ政権時代の2019年11月から駐中国大使を務めていた。(北京=高田正幸)