引退前に勧誘、高校生を稽古 新弟子不足の角界、元横綱2人が救世主

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鈴木健輔
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 歴代最多45度の優勝を誇った横綱白鵬が引退して、相撲界は新時代に突入した。心配なのが、お相撲さんの数の低迷だ。「若貴ブーム」に沸いた30年前よりも3割近く減っている。新型コロナウイルスによって入門者が増えない苦境の中、人気だった元横綱がスカウトに奮闘している。(鈴木健輔)

 チケット完売でスタートした新春の土俵に、話題性のある新入幕2人が華やかさを添えている。

 「やっと幕内に上がったんだなと」

 9日、東京・国技館で幕を開けた初場所で白星を挙げた幕内王鵬(21)は感慨深げに話した。優勝32度を誇る「昭和の大横綱」、大鵬の孫という看板が光る。

 もう一人は若元春(28)で、先に幕内入りした弟の若隆景(27)と史上12例目の「兄弟幕内」になった。こちらも1940~50年代に活躍した元小結若葉山の孫で、オールドファンの心をくすぐる。

「若貴ブーム」から30年 人材難が改善しないわけ

 王鵬、若元春は、ともに兄弟3人で角界入りしている。祖父、父ともに力士という「相撲一家」で育った。力士スカウトの観点からみると、幼い頃から相撲になじみのある血縁はもちろん、兄弟も重宝されるようだ。

 こう話す親方がいた。「この…

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