側溝覆う「グレーチング」の盗難続く 対策しても「まだまだ無防備」

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浅田朋範、渡辺七海
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 昨年11月、奈良県天理市でグレーチングを盗んだとして、ブラジル国籍の男(24)が窃盗容疑で天理署に逮捕された。県内では金属窃盗事件が増加傾向で、うち側溝を覆う格子状のグレーチングの被害が多いという。背景に、盗みやすさなどが見えてきた。

 逮捕容疑は、天理市内の私有地から長さ約1メートル、幅約30センチのグレーチング34枚(時価計23万8千円相当)を盗んだというもの。

 この男が盗んだグレーチングを売ったとみられる天理市内の金属買い取り店を訪ねた。約1400平方メートルの敷地には買い取った自転車や鉄製品が積み上がっていた。

「盗品ではないか」疑い…

 40代の女性店主によると、7年前に開業し、現在従業員は8人。店に出入りするのは建物の解体業者ら顔なじみが多いという。

 この男が同店を訪れたのは昨夏ごろ。黒い軽自動車で訪れた。500キロほどのグレーチングを約3万円で買い取ったという。

 グレーチングを持ち込む客は珍しく、初めて見る顔だったことから、盗品ではないかと疑った。免許証のコピーに加え、車のナンバーもひかえた。その日のうちに天理署から「近くのグレーチングが盗まれた。売りに来た人はいないか」と連絡があった。

 1年に10回ほど盗品を疑うような買い取り依頼があり、警察からの問い合わせも年に3回程度あるという。店主は「容疑者が逮捕され、次の被害が防げて良かった」と話す。

「道に現金が落ちているようなもの」

 県内で金属くずを売買する業…

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