千葉大、ストローの無料配布やめます 代わりに1本5円の竹ストロー
プラスチックごみを減らそうと、千葉大はこれまでのストロー無料配布をやめ、1本5円で竹製ストローを有料販売する試験を6日から始めた。期間は25日まで。効果が確かめられれば、春から正式実施する。
西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)の同大生協の3店舗で試験中。これまでは紙パックの飲み物を購入した人に無料でプラ製ストローを付けていたが、ストロー希望者には1本5円で竹製ストローを売る。
コロナ禍前、同生協では年間約3万本のプラ製ストローを使っていた。このため、学生団体「環境ISO学生委員会」のメンバーらが2019年から、ストロー有償化を研究してきた。
竹製の原価は1本16円
試験前に竹、草、紙、生分解性プラスチックなどの材質を比較。班長として選定の中心になった園芸学部2年の森下遥さん(19)によると、「環境への負荷、耐久性、包装などの衛生面などの点から最も優れていた竹を選んだ」という。
買い物をしていた学生の多くは有償化に好意的だった。教育学部4年の吉元恵那さん(21)は「環境面でもいいし、10円程度までなら有料化しても問題ないと思う」。有償化で売り上げが落ちる恐れはある同生協も「意欲的な取り組みなので協力したい」(佐々木誠司専務補佐)と前向きだ。
課題は価格設定だ。竹製ストローの原価は1本16円。同委員会向けの基金から補塡(ほてん)して5円に引き下げたが、正式導入した場合の対応は未定だ。同委員会の指導教員を務める岡山咲子・特任助教は「大学としてどのような支援ができるか検討していく」と話す。(重政紀元)