「感染拡大が急速に進むことを覚悟」 官房長官、東京、大阪の急増で
西村圭史
新型コロナウイルスの感染拡大について、松野博一官房長官は12日の記者会見で、関東や関西でも都市部を中心に新規感染者数が増え、重症者数も全国で増加傾向にあるとして、「今後、感染の拡大が急速に進むことを覚悟しなければならない」との見解を示した。
現在、緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」を広島、山口、沖縄の3県に適用している。松野氏は、新しい変異株「オミクロン株」については「ほぼすべての都道府県で感染が確認されている」と言及した。
12日の新規感染者数は東京都で2千人、大阪府で1700人を超え、松野氏は「引き続き強い緊張感をもって状況把握に努め、自治体や専門家と連携して適切に対応したい」と述べた。一方、重点措置の対象地域への追加については、「都道府県から現時点で要請はなされていない」とした。(西村圭史)