月経の痛み、つらさを疑似体験 奈良女子大の院生ら、VR装置を開発

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上田真美
【動画】月経痛を体験できるVR=上田真美撮影
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 多くの女性が悩まされている月経痛への理解を深めてもらおうと、奈良女子大大学院(奈良市)の学生らが疑似体験装置を作った。バーチャルリアリティー(VR)の技術を活用し、言葉では伝えにくい「つらさ」を体感できるのが特徴だ。

 昨年12月、大阪大(大阪府豊中市)で開かれたVRの国際会議「VRST2021」の会場で、電車のドアを模した銀色のシートが目に入った。1人の男性が体験するというので、見学した。

 満員電車に乗って立っているとき、不意に月経の痛みや不快感に見舞われる――との想定だ。

 シートの前で、2人の学生が1本の棒の両端を持って支えていた。男性は2人の間に立つように促された。

 「おなかを押さえながら、つり革をお持ち下さい」とのアナウンスがスピーカーから流れる。

 男性が棒に取り付けられていたつり革を握ると、2人が棒と体を左右に揺らしはじめた。

 しばらくすると、男性が叫び声をあげた。

月経痛のことをもっと知ってほしい―。記事後半では、疑似装置を開発した奈良女子大大学院生の思い、そして社会に期待することなどを紹介します。月経痛に潜む病気のことも産婦人科医に聞きました。

 「うわあああ」…

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