史上最高6億円の報酬、村田統一戦は4月開催へ「ダメなら……」

塩谷耕吾
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 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による水際対策の影響で、延期となった世界ボクシング協会(WBA)ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)の王座統一戦が、4月上旬の開催で調整されている。帝拳ジムの本田明彦会長が12日、明らかにした。

 当初、昨年12月29日に国際ボクシング連盟(IBF)王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を迎えてさいたまスーパーアリーナで行われる予定だった。主催者側は日本政府に特例措置を求めたが、認められなかった。

 その後、2月下旬に横浜市での開催を目指したが、水際対策の緩和の見通しがたたないことから今月7日に断念。4月開催にかじを切った。本田会長によると、ゴロフキン側も合意しているという。「4月にかける。これがダメだったら、選手も気持ちがもたない。開催を諦めるかもしれない」とした。

 この日、36歳の誕生日を迎えた村田は東京都新宿区の帝拳ジムで取材に応じ、「本当に試合ができるのか、疑心暗鬼がないと言ったらウソになる」と複雑な心境を明かした。延期決定後は心が折れた時期もあったとしつつ、「ジムに来るのも嫌な時期もあったが、バンデージを巻けば体が熱くなる。(気持ちが落ちても)練習は続けてきた」と試合に向けた準備は順調という。

 村田―ゴロフキンは2018年から開催に向けて交渉が行われ、昨年11月にようやく合意に達した一戦。関係者によると、村田の報酬は約6億円。延期によって多少の変動が出る可能性はあるが、日本人ボクサーとして史上最高額だ。

 この試合は国内では動画配信サービスのアマゾンプライムビデオが日本では初のスポーツコンテンツとして独占生配信することを発表していた。

 同社の児玉隆志ジャパンカントリーマネジャーは朝日新聞の取材に「延期になったことは、入念な準備を進めてきている選手ご本人たちや試合を心待ちにしていたファンの皆さんのことを考えると非常に残念です。試合が実施される限りは弊社で配信を予定しております」としている。塩谷耕吾