夏の参院選に向け、与野党が新年から走り始めた。長期安定政権を視野に入れる岸田文雄首相は、新型コロナウイルス対応などを迫られる中、超安全運転で進む構え。対する泉健太代表率いる立憲民主党は、「野党共闘」の土台を築くことができるかがカギとなる。ただ、野党勢力の思惑はバラバラで与野党対決の構図がつくれるかは不透明だ。(上地一姫、榊原一生、横山翼)
「参院選に勝って初めて岸田政権が安定する」
自民党の選挙を取り仕切る遠藤利明・選挙対策委員長は12日、党内の会合でこう引き締めた。首相も5日にあった新年最初の党役員会で「日本の将来を決める戦いであるとの覚悟で臨んでいきたい」と述べた。
■世論意識し、「失点」回避…