みずほFGの次期会長、今井氏で最終調整 バランスを重視

江口英佑
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 みずほフィナンシャルグループ(FG)が、今春に退任する佐藤康博会長(69)の後任に今井誠司副社長(59)をあてる方向で最終調整していることが分かった。みずほは次期社長に木原正裕執行役(56)を昇格させる方針で、出身銀行や年齢のバランスを取った新体制で社内外の信頼回復を急ぎたい考えだ。

 17日の取締役会で正式に決める方向で調整している。今井氏は1986年に旧第一勧業銀行に入行。みずほ銀の韓国・ソウル支店長や、副頭取などを経て、2021年4月からFG副社長を務めている。

 一方、一連のシステム障害で引責辞任する坂井辰史社長(62)の後任となる木原氏は旧日本興業銀行出身。みずほは2000年に3行が経営統合して誕生して以降、大企業取引が中心だった旧興銀出身者が要職を務めるケースが多かった。経営の中枢に長くいた佐藤氏や坂井氏も旧興銀出身で、一連のシステム障害の背景には、旧興銀主導の経営でリテール(個人向け事業)やシステム対応が弱くなったことがあるとの指摘もある。第一勧業出身で年次が上の今井氏を会長に据えることで、経営陣のバランスを取る狙いがありそうだ。

 みずほ銀行をめぐっては昨年2~9月に計8回のシステム障害を起こし、金融庁から2度の業務改善命令を受けた。これを受け、みずほは坂井社長、藤原弘治・みずほ銀頭取の4月1日付での辞任を決定。同日付で佐藤会長が退任することも発表し、一気に経営トップ3人が辞任することになっていた。(江口英佑)