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濃厚接触者の待機期間、短縮を検討 14→7日間も選択肢、厚労省

新型コロナウイルスオミクロン株

枝松佑樹、市野塊
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 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の待機期間について、現在の14日間から原則10日間に短縮する案を、厚生労働省に対策を助言する専門家組織が13日、議論した。7日間とする選択肢も示された。オミクロン株の流行下、介護や輸送など命と暮らしを支える「エッセンシャルワーカー」の濃厚接触者が増えれば、社会機能を維持できなくなる恐れがある。厚労省は7日間を軸に調整しており、14日に最終判断する。

 提言案は、政府対策分科会の尾身茂会長や専門家組織座長の脇田隆字・国立感染症研究所長ら感染症の専門家らが作った。

 案によると、オミクロン株は、デルタ株に比べて感染性が高く、潜伏期間も3日前後で従来株と比べて短い。こうした特徴を踏まえ、案では濃厚接触者の待機期間を原則10日間とした。さらに「感染拡大防止と社会活動の継続の両立が必要な場合」には、7日間とすることも選択肢とした。

 また、感染者自身についても、医療機関の従事者であれば、症状が回復してから72時間経過した場合や、検査で陰性の場合、発症から5日目で療養を解除できるなどとする案を示した。症状が軽快してから3日目以降では、ウイルスの排出がみられなかったという報告がある。

 濃厚接触者の待機期間は、感染してから発症するまでのウイルスの潜伏期間が最も長い場合を踏まえ、厚労省が2020年1月に14日間と決めた。新型コロナの従来株は、5日程度で発症することが多いとされてきた。

 オミクロン株については、国立感染症研究所が沖縄県での調査報告を今月11日に公表。感染機会が特定できた17人の潜伏期間は2~5日間で、3日間が最も多かった。国内で科学的な知見が得られたことで、専門家は、待機期間の短縮が可能と判断した。

 他の地域に先行してオミクロン株の感染者が急増した沖縄県では、濃厚接触者となった医療従事者の欠勤が相次いでいる。政府は、医療従事者が濃厚接触者になった場合に限り、毎日検査で陰性を確認するなどの条件付きで、勤務の継続を認めていた。

 今週に入り、全国知事会公明党などが濃厚接触者の待機期間の短縮を政府に要請。岸田文雄首相は13日の会見で、「科学的な知見をしっかり集約させた上で、濃厚接触者の隔離期間についても対応していく」と述べていた。(枝松佑樹、市野塊)

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