トヨタの世界販売台数、2年連続首位 半導体確保の強さでVW上回る

近藤郷平、ロンドン=和気真也
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 トヨタ自動車が世界販売台数で2年連続の首位となる見通しとなった。ライバルの独フォルクスワーゲン(VW)が12日に公表した2021年の世界販売がグループ全体で前年比4・5%減の888万2千台だった。トヨタの昨年1~11月の販売がVWの年間実績を超えた。

 コロナ禍での部品調達力の違いが差につながった。世界的に半導体が不足するなか、トヨタはグループのデンソーなどと連携して手厚い在庫を確保。VWより減産の影響を小さく抑えることができた。

 トヨタの世界販売(ダイハツ工業日野自動車を含む)は昨年1~11月時点で、前年同期より12%増の956万台2千台だった。エンジンとモーターを併用するハイブリッド車や世界的に人気が続くSUV(スポーツ用多目的車)の堅調な販売が続いているという。

 主力の米国では、米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜き初めて年間トップになった。中国も堅調で、9年連続で年間の新車販売が過去最高を更新した。トヨタは1月下旬に21年の世界販売を発表する。

 一方、VWは半導体不足で販売が伸び悩んだ。

 ブランド別では全体の5割強を占めるVWブランドが前年比8・1%減、高級車のアウディが0・7%減。一方で、スポーツカーのポルシェは前年比10・9%増、ランボルギーニやブガッティなど超高級車を含んだ「その他」も23・6%増と好調で、利益率の高い車に優先的に半導体を回した効果が出た。

 地域別では、最大市場の中国が「半導体不足の影響を最も受けた」といい前年比14・1%減の約330万台。地盤の西欧も2・7%減で約286万台。米国が好調だった北米は15・6%増で約90万台売れた。

 全体が伸び悩んだなかで明るい材料が電気自動車(EV)で、前年比2倍近い約45万台を売った。環境規制が進む地盤の欧州全体では前年より6割増で約31万台を販売。中国では前年の4倍強、北米でも約3倍売れた。SUVタイプのEV「ID・4」が好調だった。(近藤郷平、ロンドン=和気真也)