「スーツのチャックがね……」 元横綱白鵬が明かす「親方あるある」

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 昨秋に現役引退した元横綱白鵬間垣親方が13日、東京・国技館相撲博物館でトークイベントを行った。開催中の特別展「69代横綱白鵬翔」に合わせた企画で、「親方あるある」を交えて会場を笑わせた。

 進行役の井筒親方(元関脇豊ノ島)と息の合ったトーク。親方と呼ばれるのは「だいぶ慣れた」と言いつつ、悩みも打ち明けた。

 「20年間着物だったから、チャックがね……」

 現役時代は着物姿でスーツのズボンのチャックをしめる「習慣」がないため、つい、開きっぱなしになっていることがあるという。一昨年に引退した井筒親方も「あるあるですね」と同調し、場内を盛り上げた。

 2000年にモンゴルから来日したきっかけを問われた間垣親方は、「お相撲さんになるというより、旅行だったんです」。

 母がよく見ていたNHKの連続テレビ小説「おしん」や、俳優木村拓哉さん主演のテレビドラマ「ラブジェネレーション」が好きで、「日本に行きたい」と思ったのだという。その後、大阪の実業団チームで稽古をし、宮城野親方(元幕内竹葉山)にスカウトされる。

 思い出の取組の一つに挙げたのが、2010年九州場所、連勝を63で止められた稀勢の里戦だ。

 映像を振り返りながら、稀勢の里を土俵際に追い詰めた場面で映像を止めた。「この瞬間、勝ったと思った」。その気の緩みが、相手の逆襲につながったのか。盛り返した稀勢の里に、同年初場所以来の黒星をつけられた。

 「悔しさもあったが、この負けから学んだ」と間垣親方。黒星を喫した直後は食事がのどを通らず、休場も頭をよぎったというエピソードを明かすと、井筒親方が切り返した。

 「休んでもらっても良かったかな、と。私、チャンスだったんですけど」

 この九州場所、豊ノ島は14勝で優勝決定戦に進んだが、白鵬にはね返された。