初めてのソロキャンプ そうだ、キャンプ王国「茨城」へ行こう! 

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佐々木凌
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現場へ! 茨城の逆襲①

 冷たい浜風がほおを刺す。12月中旬の夕方、記者は茨城県大洗(おおあらい)町の海辺にいた。目的は25歳にして人生初の「ソロキャンプ」。休日にはひたすら寝るかスマホをいじるかのインドア派だったが、最近はどうにもしっくりこない。波の音を聞き、たき火をながめて日常と距離をとりたくなった。

 「大洗サンビーチキャンプ場」に着くと、70ほどの区画はほぼテントでいっぱい。東京や栃木など県外ナンバーの車も目立つ。まきを割ったり、たき火をしたり、みな思い思いに過ごしていた。テントなど用具一式はレンタルした。

 10分もあれば組み立てられそうに見えたのに、パーツをつなげるのに四苦八苦し、1時間もかかった。やっと一息つき、車で10分ほどの「那珂湊(なかみなと)おさかな市場」で調達したホタテとエビを焼くと、磯の香りが漂ってきた。静かで街明かりはほとんどない。空には、オリオン座がはっきり見える。横浜の実家では、星は見えても星座は見えなかった。うまく書けないままになっている原稿のことは、頭から離れていた。

 茨城が「キャンプ王国」であることは、あまり知られていない。キャンプ場の数は2018年度の国の調査で163施設。北海道の147、長野県の143を上回って日本一だ。たとえば福島県栃木県と県境を接する大子(だいご)町のオートキャンプ場「グリンヴィラ」は温泉がありプールも隣接、清潔な水回りも人気で、全国に8カ所しかない日本オートキャンプ協会の「五ツ星」に認定されている。昨夏に石岡市にオープンした「花やさと山」は「グランピング」が楽しめる。

 近年のキャンプ人気の高まり…

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