「最下位で何が悪い」 ちょっとやそっとじゃ屈しない茨城の人たち

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編集委員・小泉信一
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現場へ! 茨城の逆襲⑤

 ギラギラと飾り立てられた電球。巨大な竜の絵は、今にも飛び出してきそうな迫力である。茨城県内をマイカーで走っていたら、派手な装飾を施したトラックが結構爆走しているのに驚いた。

 デコレーショントラック、略して「デコトラ」。どういうわけか、街道沿いのラーメン屋に止まっていることが多い。もうもうと湯気が立ち上がっている店内。長距離運転のわずかな休憩時間を利用し、運転手たちが黙々と麺をすすっている。

 「結構、結構。結構毛だらけだよ」。トラックに乗って旅をしたことがあるフーテンの寅さんも、笑顔でそう言うだろう。

 さて、この日の滞在先は県都、水戸市。「どこか良い店は?」と地元の若手に尋ねるとすかさずスマホで探そうとする。おいおい。新聞記者なら足で探せよ。足で。

 そう文句を言いたくなったが、1人で歩くことに。クリスマスソングが流れる年の瀬。「一杯どうすっか」。キャバクラの客引きが立っているが、甘い言葉にだまされてはいけない。しばらく歩いていたら、暗闇に浮かぶ赤ちょうちんを見つけた。居酒屋「酒肆(しゅし) 大関」とある。「やってるかい?」と寅さんが喜んでひょいと立ち寄りそうな店だ。

 タコの刺し身を注文し、焼酎のお湯割りをちびちび飲む。2代目店主の山崎勝浩さん(51)に聞くと創業から半世紀以上。地元の祭りの写真などが壁に貼られていた。地元の飲んべえに愛されてきた店なのだろう。ほろ酔い気分で、2021年の47都道府県の魅力度ランキングで茨城が最下位だったことをどう思うかを尋ねる。

 山崎さんの答えは意外だった。

 「中途半端で四十何位よりも…

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